【役に立つ?】「数字に強い課長」になるための仕事のコツを読んで【立たない?】

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「数字に強い課長」になるための仕事のコツ、という本を読んだので、その感想です。
この本では、物事や人への伝え方に数字をうまく使おう、といったことを事例を用いて説明しています。効率や進捗の説明など多くの部分は納得がいくのですが、今回はあえて納得できなかった部分について残しておきたいと思います。

納得できなかったところ

第1章4 時間短縮のヒントは「確率」の考え方の中にある

あなたは採用担当課長。
中途社員を1名採用するため、応募してきた3名を面接しなければならない。しかし、できることなら全員面接せずに、最も能力の高い人物を採用したいと考えた。
そうなる確率が最も高くなる方法論は?
ただし、面接する毎に採用可否はその場で判断しなければならず(保留しておくことはできない)、当然ひとりずつ面接しなければならない。

この本では、
1.1番目は無条件で断る
2.2番目で前の人より能力が高ければ即採用を決定する
3.3番目まで面接した場合は無条件でその者を採用する

以下、例
能力の高い順にA > B > C とした場合、

面談順 採用者 面談回数
A -> B -> C C 3回
A -> C -> B B 3回
B -> A -> C A 2回
B -> C -> A A 3回
C -> A -> B A 2回
C -> B -> A B 2回

この方法であれば、1/2の確率で最も能力の高いAを採用できる、というもの。
しかし、裏を返せば1/2の確率で最も能力の高いAを採用できないということ。採用は企業によって重要な項目であり、労力削減のために1/2でAの採用を逃す、というのはどうなのでしょうか。。
また、商品の購入にも使えるとありますが、相見積もりは常識であり、即決を求められるケースはかなりレアかな、と思います。
適切な例が思いつきませんが、例題が異なれば印象も変わったかな、と思える内容でした。

第3章5 あなたの「損益計算」は「最悪のケース」をふまえているか?

定価1,000円、原価600円の商品を100個仕入れた。
返品できないため、必ず100個売り切らなければならないが、販売開始から3カ月で売れたのはわずか15個。明らかに死に筋商品のため、割引して販売することを決断。
割引率は規定で50%が最大である。

営業課長として、いつ割引販売を開始しますか。

この本では、
あと5個定価で売って、残りを最大の50%で売る、というもの。
(1,000 – 600)x 20 = 8,000
(500 – 600)x 80 = -8,000
で、トータルで損はなし。
確かに分かるのですが、この商品を購入したユーザーからしたらどうなんでしょうね。。

※出典:「数字に強い課長」になるための仕事のコツ

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